小説が行間を読むと言う様に、マンガもコマとコマの間を自分のイメージで見てる気がする。
マンガの大好きな私(ご主人様A)は、アニメは好きではありませんでした。
多くのマンガがアニメになったのを見るたびに、マンガで読んだイメージと違うからでした。
姉がアニメ制作会社の方とお話したのは、進路を決める半年前の事、そして私は、そのアニメ会社の
近くに住んでいた姉の家から、夏休みに何日か体験入社したのでした。
仕上げ部門、セルという透明な用紙に線で描かれている絵に裏から色を付ると言う単純な作業です。
正直、何でも良いから絵に携わる仕事に就きたいと思いましたが、創造性の無いこの仕事が出来ても、
はたして私に、続ける事が出来るのかとても不安でした。
そして面接の日、応接室に通されて、持って行ったマンガ作品を始めて見て貰ったのでした。
「話はともかく絵、特に線がいいねー」
ああっ同じ!マンガを投稿して編集部からアドバイスを頂いてた、その時の言葉と同じです。
「絵は水準に達してますが、まだお若いし(私は中学生でした。)お話はもう少しお勉強して下さい。」
あれから数年経ったのに私は、少しも進歩していないのでした。
それでも、線を買われた私は仕上げ部門ではなく、幸運にも出版部に入社できたのでした。
母と見立てた梅柄のお布団を持って、寮(会社保有のアパート)で生活をスタートしたのでした。
つづく
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